石原朝泰さんの2nd.CD「石原朝泰 永楽」!

2017年10月28日

沖縄宮古民謡協会・琉球民謡協会教師で2011年第18回ふるさと歌自慢決勝大会優勝者の石原朝泰さん(栄町ロータリーの居酒屋「遊処 永楽」の大将)が先日、お弟子さんたちと、2枚目のCDをリリースされました。(笛は1曲のみ、永楽の常連参加です)
アルバムタイトルは「石原朝泰 永楽」!
宮古民謡全6曲で、1st CDにも収録されている「走馬」は本調子でしたが、今回のCDには二揚の「走馬」が収録されています。
それぞれお弟子さんたちの素敵なお囃子も聴き応えあり!永楽にて1,000円で絶賛発売中です。

【収録曲】
1. 與那武岳金兄小(ゆなんだきかにすざがま)
2. 池間の主(いきまぬしゅう)
3. 東里真中(あがずざとぅんなか)   ※「ず」は「す」に○
4. 豊年の声合(のおずゆぅぬくいちゃー)   ※「ず」は「す」に○
5. 伊良部トーガニー(いらぶとうがに)
6. 走馬(はいみゃ)


唄・三線  石原朝泰
三線    根間エミリ、MIKI
太鼓    ようき
囃子    根間エミリ、MIKI、ようき、ジャメイ
      藤原由利子
ミキシング・マスタリング 當山 猛
写真    ジャメイ
デザイン  根間エミリ
プロデューサー ジャメイ


  

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アパラギセブン1st.アルバム「アパラギあやぐ」

2017年05月02日



沖縄宮古民謡協会・琉球民謡協会教師で2011年第18回ふるさと歌自慢決勝大会優勝者石原朝泰さん(栄町ロータリーの居酒屋「遊処 永楽」の大将)のお弟子さんたちのユニットが、アパラギセブン(APARAGI7)です。
アパラギセブンさんがこの度、1st.アルバムをリリースされました。
宮古島でレコーディングして来られたというこのアルバムは、オリジナル曲2曲と宮古民謡4曲の全6曲1,000円で絶賛発売中です!

オリジナルの2曲は、ジャメイさんが作詞作曲されたそうです。
本日の琉球新報の16面でも紹介されています。
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「ジャメイは祖母が宮古島出身。韓国ではレゲエバンドのメンバーとして活躍した。2015年、沖縄に拠点を移しレゲエバンド「JAHMAI BAND」を結成。最近は沖縄の音楽をテーマにしたドキュメンタリー映画の製作なども手掛けている。ジャメイは(自分のルーツを探すため、沖縄・宮古島へ渡った。祖母の故郷である沖縄の音楽を追及していきたい)と話す。祖母は戦前、台湾出身の祖父と一緒に朝鮮に渡り、戦後も韓国で暮らし続けた。(祖母から沖縄の歌を聴いた。とて美しい音楽に引かれた)と振り返る。」


---琉球新報2017年5月2日16面より---------------------------------------




メンバー全員で歌われているアルバムタイトルでもある「アパラギあやぐ」、美しいメロディで心に染みる「おばーやー」、そして「宮古のあやぐ」「走馬(はいま)」と続いて「新城クイチャー」では自然に体が動くGroove感!そして石原朝泰さんの「伊良部トーガニ」。
CDを通して感じるのはお弟子さんたちの後ろで微笑む朝泰さんの姿です。宮古民謡への愛とお弟子さんを見守る笑顔、その人柄で、大将の周りにはいつも人が集って来ます。
今年も栄町市場では、6月から10月まで(正確に言えば11月の感謝祭まで)最終土曜日は屋台祭りです。アパラギセブンの舞台も見られることでしょう!
  

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しまうたの系譜 vol.1 『島々清しゃ』 金城盛長

2016年05月12日

私共の師匠、金城盛長先生が去る3月30日、ハイレゾ音源でのアルバムをリリース致しました。
しまうたの系譜 vol.1「島々清しゃ」です。
しまうたを「普久原恒勇氏監修のもと初めてDSDにてハイレゾ収録しお届けする『しまうたの系譜』シリーズ第一弾」、とのことです。
フォーシスターズの伊波みどりさん、智恵子さんにお囃子でご参加頂き、宮古、八重山、伊江島の楽曲、そして盛長先生オリジナルの「揃てぃ遊ば」の全19曲が収録されています。

ご購入・視聴はこちらから。

----------以下、moraサイトの「作品紹介」より引用させて頂きます----------

[制作]
監修:普久原恒勇
企画・プロデュース・録音・撮影:磯田健一郎
録音:宮吉忠
録音アドバイザー:普久原朝之
録音スタジオ:普久原音楽事務所(2016年2月15-18日)
マスタリング:内藤哲也(Sony Music Studios Tokyo)
ジャケットデザイン:磯田重晴
A&R:原広太郎(Onebitious Records)
Executive Producer:一志順夫(Onebitious Records)

[演奏]
唄・三線:金城盛長
囃子:伊波みどり 伊波智恵子
口三線・囃子:平良祐
太鼓:佐喜眞要

[協力]
普久原音楽事務所

[Special thanks]
金城実・山里勇吉・知念宗真・金城盛市・宜野湾市長田区青年会・沖縄リハビリテーション福祉学院

『金城盛長のこと』 普久原恒勇

沖縄は今でも民謡が盛んだ。

古いうたを歌い継ぐこと――――
新しいうたが生まれ続けていること―――

この二つは並行している。
金城盛長は現在あまり歌われなくなった歌に眼を付けた。
伊江島に残る<きーぷぞー>だ。この歌を歌う人はもういない。
<きーぷぞー>は難しいということもあるが、三線を持たず「ザンシン」でもあるためにみんな敬遠する。が、盛長はこの歌を確実に自分のモノにした。その歌唱は絶品といって良い。
いまひとつ沖縄本島の歌い手が先島(宮古、八重山)の歌に挑戦することは決して好ましいことではないが、収録ではそのリスクを見ごとに克服してみせた。なかでも<池間ぬ主>と<佐良浜ぬ走馬>の歌唱は、近年稀にみる出来映えといえよう。
声、獅子奮迅の如し! 久々に馬力のある歌い手を聴いた。

注:「きーぷぞー」とは木で造ったきざみ煙草入れ、木枕にもなりキセルでプゾーを叩き乍ら歌うことから曲名となった。


[金城盛長プロフィール]
沖縄県那覇市松山出身。金城三味線製作所代表、金城盛長三線教室主宰、八重山音楽安室流室山会師範、琉球民謡音楽協会師範。1986年より沖縄民謡と三線制作を父である金城盛市氏に師事。その後、八重山民謡にも魅力を感じ、山里勇吉氏に師事。1992年、若狭三線道場開設。1999年からは、直接県外への指導に赴き、現在は全国に5カ所の研究所を持つ。医療法人おもと会・沖縄リハビリテーション福祉学院・作業療法学科にて、三線授業の非常勤講師をつとめる。師・山里勇吉のアルバム『八重山育ち』をはじめ、レコーディング参加多数。

[普久原恒勇(監修)プロフィール]
沖縄戦後最大の作曲家にして、レコーディング・プロデューサー。
<芭蕉布><肝がなさ節>をはじめとする沖縄スタンダードソングの傑作群は「普久原メロディー」として沖縄人の生活・風景になくてはならない存在。その創作意欲は歌のみならず琉球民族楽器による器楽・管弦楽という前人未到の分野の開拓にまで及び、作品数は400曲以上。名実ともに沖縄戦後最大の作曲家である。プロデューサーとしては沖縄を代表するレーベル、マルフクレコードでその手腕を発揮。嘉手苅林昌らの決定的名盤を制作する一方、幅広い音楽的素養を活かし沖縄音楽に新たなサウンドを導入。今日の沖縄音楽隆盛の基礎を築いたパイオニアとなった。



ハイレゾについて
•ハイレゾ商品は10曲入りCDアルバム1枚あたりの情報量と比較し約3倍~6倍、AAC-320kbpsの約15~35倍の情報量があり、購入からダウンロードが終了するまでには回線速度により10分~60分程度のお時間がかかります。
•ハイレゾ商品の再生には「Media Go」等のハイレゾ対応プレイヤーが必要です。

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なお、慶良間諸島の浜辺で録音した、こちらの作品もございます。

「Island Illusions vol.1 おきなわ音紀行 慶良間諸島編」

  

Posted by うみかじ at 23:21Comments(0)書籍・雑誌・CD

「この人すごい!完璧な沖縄語を独学で操るオランダ人学生」

2012年12月29日

facebookでフレンドの方が紹介されていたのでこちらの動画を観てみたら、すごい!!
この方、オランダ人の留学生の方だそうですが、とにかくすごいのです。
うちなーぐちで自己紹介、そしてご自身で勉強に使用された本の良い所と弱点・価格を多数紹介されているのですが、いくら言語学を研究されている方と言ったって、読み書き・文化背景にも精通されて、尊敬!としか言いようがありません。

「消滅に瀕した言語、というのは、だんだん使われなくなっている言語に興味があって、琉球の色々な言葉にも興味を持ちはじめて、沖縄語を勉強することにしました。」
というのは淋しい気がしますが・・・。
「必ず薦めたい」という「島クトゥバで語る戦世~100人の記憶~」について、
 「話し言葉はそのまま書いてあるから、これを読むと、生きている沖縄語を味わうことができます。」
 「言葉はみな村、または島によって違うから、その違い、よく見られて面白いですよ。」
とおっしゃっていますが、話し言葉を聴くよりも、話し言葉を文字に起こしたのを読む方が難易度高いと思うのですが!?

紹介されている本もそれぞれ興味深いですよ。
9分ほどなので、ぜひご覧下さいませ。



ちなみに、お稽古仲間のTさんのバイト先のお店のお客さんなのだそうです(余談でした)。  

Posted by うみかじ at 17:12Comments(0)書籍・雑誌・CD

「誤解だらけの沖縄・米軍基地」屋良朝博著((株)旬報社)

2012年11月05日



先日、発刊されたばかりの「誤解だらけの沖縄・米軍基地」 屋良朝博著((株)旬報社・1,260円)です。

屋良朝博(やら・ともひろ)さん
1962年沖縄県北谷町生まれ。フリーランスライター。フィリピン大学を卒業後、沖縄タイムス社入社。
92年から基地問題担当、東京支社、論説委員、社会部長などを務めた。
2006年の米軍再編を取材するため、07年から1年間ハワイ大学内の東西センターで客員研究員として在籍し、「砂上の同盟-米軍再編が明かすウソ」(沖縄タイムス社)を出版。2012年6月に退社。 (著者紹介より)


沖縄の基地問題、はどうしてこのように膠着しているのでしょうか?
最近では、万人単位の人々が参加した県民大会で配備を反対したにもかかわらずオスプレイ配備が強行され、住民が5年以上も座り込みで反対しているにもかかわらず、東村高江にはオスプレイパッドの建設工事が進められ、沖縄県内全41市町村長がオスプレイ配備と飛行訓練に反対しているにもかかわらず、日米両政府は無視しています。
先日はまた、米兵による強姦事件や不法侵入・暴行事件がおきました。
「オスプレイは危険か?安全か?」などの論議が ちまたで飛び交いますが、それ以前に、「沖縄県内にもう基地は、いらない!」というのが本音だと私は思います。



これ、すべて“誤解"です!
・沖縄に基地が集中するのは地理的に優位だからだ。
・基地の移転ができないのは、アメリカの都合だ。
・中国が尖閣諸島を攻めてくれば、沖縄にいる米軍が対処してくれる。
・基地がないと、沖縄は経済的に困る。

(著書の帯より)

著書あとがきより。
「海兵隊は日本本土に駐留しても十分機能するにもかかわらず、政府はその事実をひた隠しにしています。本土へ基地をもってくと、国民の猛反対が起き、日米同盟が維持できなくなると政府は心配しています。(中略)
本書で新たなローテーション方式を提案したように、海兵隊の運用を知ればさまざまな解決策が検討できるはずです。しかし沖縄の基地問題は多く論じられるけど、基地の最大の使用者である海兵隊のことは知られていません。(中略)
防衛省を担当する全国紙や放送機関の記者のなかで、沖縄基地の大部分を占める海兵隊の運用実態に精通している人はいないでしょう。(中略)
そこから発信される基地問題の報道は、「沖縄から海兵隊を動かせない」という先入観にもとづいて書かれるので、多くの日本人もそう信じます。そして日本国民が考えるべき米軍駐留、安保の負担、沖縄問題はすべて「他人事」になってしまうのです。」


著者は、日本に米軍基地はいらない、とは言っていません。もう沖縄県内に置く必要はない、ということです。
140頁ほどの1冊に、とてもわかりやすく解説されています。

著書「はじめに」より。
「外国軍基地は地域住民の理解がなければ存続ができません。沖縄の状態を放置し、無理に現状を維持するのは、かえって日米同盟を粗末に扱うことになります。
問題を解決するにはそのなかみを知ることが第一歩です。本書は海兵隊の運用を紹介しながら、沖縄でなくても十分に機能できることを証明し、そして問題解決のシナリオを提示しました。」




12月9日の15時から、ジュンク堂那覇店1階エスカレーター横特設会場にて、この本の著者・屋良朝博さん(フリーランスライター・元沖縄タイムス論説委員)と岡留安則さん(ジャーナリスト・元「噂の真相」編集長)の特別講演会があるそうです。(参加無料)
興味のある方はぜひいらしてみてはいかがでしょうか?(私は当日東京からの移動中のため行けませんが・・・)

[ご参考]
OAM(沖縄オルタナティブメディア)「オルタナ・クール」第16回 ゲスト:屋良朝博さん「誤解だらけの沖縄・米軍基地」は本当に"誤解"か? 動画はこちら
  

Posted by うみかじ at 01:37Comments(0)書籍・雑誌・CD

東北応援歌声メッセージ「えっさほいさっさ」CD&DVD 届きました!

2012年05月01日

大震災で被災された方々への応援歌声メッセージとしてリリースされたCD「えっさほいさっさ」。
ブログでも下記の通りご紹介させて頂いておりましたが、この度、世界各地からの応援えっさほい動画(童謡の「お猿のかごや」の「えっさえっさえっさほいさっさ」に合わせて応援の掛け声と共に動く)を収録したDVDもセットとなり、新たにリリースされたそうで、私のおうちにも届きました!
[過去のご紹介]
東北応援歌声メッセージ「えっさほいさっさ」のCD
届きました!CD「~東北応援歌声メッセージ~えっさほいさっさ」
東北応援歌声メッセージ「えっさほいさっさ」の動画がYouTubeに

このCD/DVDのサウンドクリエイター・レコーディング&ミキシングエンジニアである多久雅三さんから今年2月に「CDリリースしたよ。」と聞いた時は、昨年の5月から準備していたと聞いていたのですが、その後、全国から寄せられた"えっさほい動画"を編集し、YouTubeにアップ、続いてDVDとしてリリース、と、スタッフの方々の1年がかりの尽力で出来上がった応援メッセージだと思います。

DVDでは、エンドロールの部分に、すでにYouTubeにアップされていた部分以外の動画も収録されており、動画を寄せた皆さんやスタッフの皆さんの息づかいが感じられます。これを観た途端、感動して涙が出そうになりました。
エンドロールには、この企画に関わった人たちの名前がおそらく全て紹介されていますが、関わった人たちが世界の幅広い所から参加しているために、おそらく編集は大変な作業続きであったでしょうに、被災された方々にだけでなく、企画に参加した全ての人に対して、このように隅々まで心を配られた、制作者の皆さまに敬意を表したいと思います。

私の周辺からは、金城盛長三線教室、宮城能舞琉舞研究所、の先生方と有志メンバーが参加させて頂きましたが、金城盛長三線教室からの動画はラストで皆が「ちばりよー!(沖縄方言で、"頑張れ"の意味)」と手を振っているのですが、エンドロールでその部分も流して頂いているのを見て、応援の気持ちを汲んで編集して下さったことに感謝しています。

そして、この集まった応援メッセージをみた人の心に元気が生まれたり、また少しでも多くの募金が被災地に届けられるといいなと思います(このCD/DVDの純益は、東北の被災地に寄付されます)。
私も、微力ながら募金活動を続けていきます。
みんなの思いや募金が少しでも被災された方々に届きますように・・・。

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東北応援歌声メッセージ「えっさほいさっさ」
CD&DVD 2枚組 定価:1,200円(税込)
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Sound Creator : 多久雅三
Vocals: 深川和美 (track1) and friends
Guitar : 藤野恒二 (track1)
Soprano Sax : 飯田憲司 (track2)
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<申し込み方法>
ファックス又はメールにて希望枚数・お届け先・代金のお支払い方法をお知らせ下さい。
FAX番号: 078-391-2505
E-mail: info@essa-hoi.net
代金のお支払い方法は銀行振込または郵便振替どちらかをお選び下さい。なお、振込手数料はお客様負担でお願い致します。
郵便振替の場合は商品と共に振込用紙をお送りいたします。(金額:希望枚数 x 商品代金+送料)
 銀行振込: 三菱東京UFJ銀行 神戸支店
 普通 0165740 NPO法人 童謡サロン(エヌピーオーホウジン ドウヨウサロン)

ご注文頂いた商品は、送金頂いてからお届けまで1週間位かかります。
大幅に発想が遅れる場合は電話又はメールにてご連絡致しします。

商品のお届けは、郵便になります。お急ぎの場合、速達でも可能です。

送料を商品代金の他に別途申し受けます。枚数により異なりますのでご連絡致します。
(例:1枚=180円、2枚=210円、3枚、4枚=290円、5枚=340円)

商品発送、及び品質管理には万全を期しておりますが、万一配送中の事故などで破損、傷及び初期不良があった場合のみ、当方送料負担で同一商品とお取替え致します。この場合は電話又はメールにて商品到着より5日以内にご連絡下さい。

上記以外のお客様の都合による返品、キャンセルはできませんのであらかじめご了承下さい。

お問合せはメール又はFAXにてお願い致します。
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東北応援歌声メッセージ
http://essa-hoi.net
NPO法人 童謡サロン
FAX:078-391-2505
E-mail info@essa-hoi.net
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Posted by うみかじ at 23:51Comments(0)書籍・雑誌・CD

「本土の人間は知らないが、沖縄の人はみんな知っていること」

2012年04月24日

先日の旅行の道中に持参して読んだ本は、矢部宏治さんの「本土の人間は知らないが、沖縄の人はみんな知っていること―沖縄・米軍基地観光ガイド」でした。
現在、矢部さんが連載中の、琉球新報の「落ち穂」というコラムで この本のことに触れられており、遅ればせながら読ませて頂きました。

全くの勉強不足の私にとっては、今更ながら初めて知ることや驚くことの連続でしたが、この本には、何が原因か、どうしてこうなったのかが本当にわかりやすく書かれていて、しかも、この情けない、動かし難く見える現実を、どうすれば打破できるかがとてもシンプルに提言されています。

昨年でしたでしょうか、団体で嘉手納基地がよく見える施設に立ち寄った際、展示室で、嘉手納町が嘉手納基地にどのように占拠され、現在はどのような状況になっているのかを見たことがありました。
そこには沖縄在住の人も内地から旅で来た人もいましたが、それを見て「でも日本はアメリカに守ってもらわないといけないからしょうがないよね」と言った方がいました。少なくとも沖縄が好きで訪れている方なのはわかっているので、未だにそんな認識の方がおられるということにショックで思わず、「戦争になってもアメリカは守ってなんかくれませんよ。」と言ってしまいました。
もちろん、昨年の震災では、自衛隊だけでなく、米軍の方々に本当に大きな助けを頂いたことは(例えば仙台空港の復旧)、感謝すべき事実ですが、米軍が、日本を守るために日本(多くは沖縄)に基地を置いているのではないことは、みんなそろそろ自覚してもいいのではないでしょうか。

今朝の琉球新報に、ダグラス・ラミスさんという方が(「迎撃配備」の真相 自衛隊南進を読み解く)という文章を書いていらっしゃいます。「本土の人間は知らないが、沖縄の~」の本を読んでからこの文章を読むと、最後の言葉も自分の中にすとんと落ちるのです。  

Posted by うみかじ at 11:01Comments(2)書籍・雑誌・CD

「辻の華 戦後篇 上・下」上原栄子 著

2012年04月13日

先日読んだ「辻の華~くるわのおんなたち~」上原栄子 著(中公文庫)が、本当に読んで良かったと思った本だったので、その続編の「辻の華 戦後篇 上・下」(上原栄子 著 時事通信社発行)も購入して読みました。

「くるわのおんなたち」は、1915年沖縄生まれの著者が、4歳のとき辻遊郭に売られ、1944年に10・10空襲で焼け出された後、戦火を生き延びたところまでが書かれていますが、この「戦後篇」は、沖縄戦で見た地獄、捕虜になること、収容所での生活、アメリカの統治下での生活という時系列の回想記録があり、その具体的な描写に、沖縄戦を知らない私も、匂いや気持ちの動きまでも直に感じることができる、これもまた貴重な本なのでした。
そして、下巻に入ってまたとんでもない出来事が起こり・・・。本当にこれらは一人の人間が体験したことなのか?と思うほどの波乱万丈さなのですが、私は本当に何も知らなかった、とため息をつくばかりです。

今の沖縄に生きる人は、一度この本を読んだ方がいい。
内地者の私が大変僭越ですが、こういうことだったのか、と気づくこともたくさんありました。
そしてこの本には色んな要素があり、一人の女性としての人生、喜び、苦悩もそこにあります。
「くるわのおんなたち」だけでは一部分なので、もし興味のある方は、上下巻共にお読みになってみて下さい。  

Posted by うみかじ at 23:31Comments(2)書籍・雑誌・CD

「辻の華~くるわのおんなたち~」上原栄子 著

2012年03月17日

お稽古仲間のちゅるこさんが貸して下さった、「辻の華~くるわのおんなたち~」上原栄子 著(中公文庫)。
先日の出張の折に、飛行機の行き帰り時に読みました。半分まで読んだので、その後は帰ってから読んだのですが・・・貸してとも言わなかったのに、わざわざ貸して下さったちゅるこさんに感謝です。何故今まで読んだことがなかったのか?沖縄に住んでいるからには、ぜひ読むべき本だと思いました。

辻、について何も知らなかった私。「義理恥失えば尾類の恥も失う」と「義理・人情・報恩」を重んじて厳格な規律のもとに暮らす辻遊郭の女性たち。誇りと信念を持ち、決まった殿方だけに尽くして身持ちを堅くし、手に職をつけ、芸事にも励み、自力で借金を払い、一日中せいいっぱい働いている姿には尊敬の念を抱き、また、想像を絶する生い立ちやその人生に、自分のちっぽけな日常の悩みなどかすんでしまうのでした。
古き良き時代の豊かな沖縄の文化の記録もあふれており、この一冊だけで、本当に色々なことを知りました。

1915年沖縄生まれの著者が、4歳のとき辻遊郭に売られ、1944年に10・10空襲で焼け出された後、戦火を生き延びたところまでがこの本に記されていますが、その後、「辻の華 戦後篇 上・下」も出版されているそうです。
今回、ちゅるこさんに「くるわのおんなたち」をお返しするので、Amazonで自分の分と「戦後篇 上・下」も購入しました。辛い内容でもあると思いますが、沖縄戦を体験した方の事実としても貴重だと思いますので、読んでみたいと思います。

それにしても、読んでいると、義理・人情・報恩を忘れず、女性としてのたしなみに優れ、明るく働き者でご主人をたてる、ちゅるこさんの姿が思い出され、やっぱり女性として素敵でさすがだなぁと思う私です。  

Posted by うみかじ at 23:54Comments(7)書籍・雑誌・CD

届きました!CD「~東北応援歌声メッセージ~えっさほいさっさ」

2012年02月13日

先日のブログでご紹介させて頂いた、東北応援歌声メッセージ「えっさほいさっさ」のCDが届きました。
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「CDジャケットに描かれている花は、沿岸に咲く「ハマナス」。
あの浜辺にもう一度、真っ赤な花が戻ってきますように。

このCDの売り上げで「ハマナスの種」を東北の沿岸部に届けていきます。
みなさまのご協力お願いいたします。」

-------------------------------東北応援歌声メッセージ」CD・HPより------

この企画の発起人でいらっしゃる、深川和美さんご自身も、阪神・淡路大震災当時、神戸市長田区で被災された経験をお持ちです。
「16年前、声を合わせると少しでも元気が出たことを思い出して、みんなの歌声を遠くの地から歌声応援メッセージとして東北へ精一杯届けたいと思います。」とのこと。

CDには、童謡の「お猿のかごや」、「故郷」、「故郷(カラオケ)」が収録されています。
「お猿のかごや」には、ウェブサイトに集められた約200名分の「えっさ えっさ えっさほいさっさ!」の声が入っているそうです。
「えっさ えっさ えっさほいさっさ!」の動画は、こちらで観ることができます。CDに続き、DVDも作成中とのことです。
そういえば、小さい頃よく、えっさほいさっさ、と歌ったなぁ・・・(サビだけですが繰り返していましたっけ)。
そして「故郷(ふるさと)」はきっと、誰の心にも響く唄なんだろうなぁと思います。私の三線の師匠も、震災後、「故郷」の工工四を書いて私たちに渡して下さり、仙台の教室やイベントでも三線で歌っていると聞いています。

ちなみに、今月末まで動画追加募集を受け付けているそうで、「新規希望があればinfo@essa-hoi.netまでメールを下さい。」とのことですよ~。

東北応援歌声メッセージ「えっさほいさっさ」
定価:1,000円(税込)
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Sound Creator : 多久雅三
Vocals: 深川和美 (track1) and friends
Guitar : 藤野恒二 (track1)
Soprano Sax : 飯田憲司 (track2)
----------------------------------
<申し込み方法>
ファックス又はメールにて希望枚数・お届け先・代金のお支払い方法をお知らせ下さい。
FAX番号: 078-391-2505
E-mail: info@essa-hoi.net
代金のお支払い方法は銀行振込または郵便振替どちらかをお選び下さい。郵便振替の場合は商品と共に振込用紙をお送りいたします。
 銀行振込: 三井住友銀行 三宮支店
 普通 8899677 上々企画 (ジョウジョウキカク)
 
 郵便振替: 00960-4-147171 NPO法人 童謡サロン
 金額: 希望枚数×商品代金+送料

 送料を商品代金の他に別途申し受けます。枚数により異なりますのでご連絡いたします。
  (例:1枚=180円、2枚=210円、3枚、4枚=290円、5枚=340円)
  

Posted by うみかじ at 23:13Comments(0)書籍・雑誌・CD

東北応援歌声メッセージ「えっさほいさっさ」のCD

2012年02月06日

かくかくしかじかで、昔お世話になった多久雅三さんから、大震災で被災された方々への応援歌声メッセージのCD「えっさほいさっさ」をリリースしたと、メールを頂きました。
昨年の5月から準備していたそうです。
iTunes Storeで音源がダウンロード(視聴と購入)できるし、iPhoneアプリも近いうちにリリース予定だそうです。(今は、右深川和美の童謡サロン オフィシャルアプリケーション」があるそうで、私も早速ダウンロードしましたー!無料です)

東北応援歌声メッセージのサイトでは、「みなさんからの動画一覧」というのがあって、世界中の大人や子供:大勢の方たちの「えっさほいさっさ」が観られるのですが、お姿拝見しただけで幸せパワーを頂ける佐渡裕さんや、さすがいいお声~!の法然院の和尚さん、もちろん多久ちゃんや、RAGの秋葉さんにギターの岡本先生~!と、個人的に嬉しくなる面々も・・・。隅々チェックしたら、京都の友人が店長をしているお店「ビア・ダイニング てぃんがーら」の方々も見つけました。
色んな方のえっさほいが聴けるので、のぞいてみて下さいね。


下記にメールから引用させて頂き、CDの概要を紹介させて頂きます。
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東北応援歌声メッセージ「えっさほいさっさ」のCDが出来上がりました。
CDジャケットに描かれている花は、沿岸に咲く「ハマナス」。あの浜辺にもう一度、真っ赤な花が戻ってきますようにという願いを込めて、CDの売り上げで「ハマナスの種」を東北の沿岸部に届けていきます。みなさまのご協力お願いいたします。

定価:1,000円(税込)
----------------------------------
Sound Creator : 多久雅三
Vocals: 深川和美 (track1) and friends
Guitar : 藤野恒二 (track1)
Soprano Sax : 飯田憲司 (track2)
----------------------------------
<申し込み方法>
ファックス又はメールにて希望枚数・お届け先・代金のお支払い方法をお知らせ下さい。
FAX番号: 078-391-2505
E-mail: info@essa-hoi.net
代金のお支払い方法は銀行振込または郵便振替どちらかをお選び下さい。郵便振替の場合は商品と共に振込用紙をお送りいたします。
 銀行振込: 三井住友銀行 三宮支店
 普通 8899677 上々企画 (ジョウジョウキカク)
 
 郵便振替: 00960-4-147171 NPO法人 童謡サロン
 金額: 希望枚数×商品代金+送料

 送料を商品代金の他に別途申し受けます。枚数により異なりますのでご連絡いたします。
  (例:1枚=180円、2枚=210円、3枚、4枚=290円、5枚=340円)

amazonでのCD販売も準備中です。
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このCDから聞こえてくる「えっさ えっさ?♪」の大合唱は、ウェブサイトに集められた約200名分の歌声のエールです。
日本各地、イタリア、ドイツ、フランスから届いた歌声は幾重にも重なり、あたたかくて力強い世界の応援歌となりました。
東北の被災地のみなさまに、私たちからありったけの愛を。

〒650-0012
神戸市中央区北長狭通3丁目12-14ザ・ベガ・トアロード木馬内
NPO法人 童謡サロン
tel,fax: 078-391-2505

委託販売してくださる方、募集中!info@essa-hoi.netにメールください!では、ハマナスの花でいっぱいにしましょう!!
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iTunes Storeで「えっさほいさっさ」がリリースされました!こちらも宜しくお願い致します。右こちら
今回は日本のiTunesのみの配信ですが、海外も配信予定です。
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1/24に神戸新聞の夕刊にえっさほいさっさの記事が掲載されました。神戸新聞のウェブサイトからも記事がご覧になれます。

2/7のサンテレビ NEWS SIGNAL (17:30-18:00)にて、えっさほいさっさの特集が放送されます。是非ご覧下さい。
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東北応援歌声メッセージ
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Posted by うみかじ at 23:32Comments(0)書籍・雑誌・CD

中谷 剛 著「アウシュヴィッツ博物館案内」(凱風社)

2012年01月13日

昨年11月に、かなり久しぶりに会ってランチをしたJちゃんが、以前私が貸していた本を返してくれた際、自分の本を2冊持って来てくれました。
それは、「ママはテンパリスト」という育児マンガと、「アウシュヴィッツ博物館案内」という本。
出産経験もない私に、何故育児マンガ?と思ったのですが、「子供はいなくても面白いのよ~。読んでみて」と。確かに面白そう、そして、軽く読んで笑えそう。
そして、もう1冊。
「うみかじちゃん、こういうの読む?苦手だったらいいけど、人間って・・・とか色々考えさせられるよ。」と。
普段あんまり本を読まない私。何かの機会に自分で読もう!と思ったものしか読まないのですが、せっかく持って来てくれたというのは、きっと何かこの本とご縁があるというか、読むべくしてここに来たということかも。

・・・そして日数がたち、年が明けて先日から京都への旅の機会があったので、この時とばかりに、この本を携えて行きました。旅の道中(飛行機に乗っている間、空港から宿への車中)が、一番まとまった時間で集中して有意義に過ごせる時間だからです。
中谷 剛 著「アウシュヴィッツ博物館案内」(凱風社)
不勉強な私も、アウシュヴィッツと聞くと、「ナチスがユダヤ系の人たちを強制収容し、大量虐殺したところ」というようなことは思い浮かべます。しかし、確かに進んで読むには重い内容です。
でも、プロローグの「アウシュヴィッツとの出会い」を読み、第1部の「オシフィエンチムで」を読み始めると、中谷さんや、中谷さんが出会った方々の言葉から目が離せなくなります。彼らの経験だけでなく、生き方も含め・・・。想像することしか出来ない、何も経験していない私が、本当に読むべき1冊でありました。
感想や紹介を書いた方がいいですか?でも、口で言えないんです。色々なことを感じ、考えました。
いいとか悪いとか好きとか嫌いとか、苦手とかそうでないとかは置いておいて、ぜひ読んだ方がいい本だと思います。Jちゃん、私にこの本を貸してくれてありがとうね。

あとがきに、著者がこの本の出版に際し、"内容に関して貴重なコメントを頂いた多くの方々"の中に、今年に入ってすぐ、友人のお店にいらしていてお話させて頂いた、柳下 換さんのお名前がありました。
これもまた偶然なのですが、その時に少し原発のこともお話したのを思い出しました。

この話の続きで、ここに記載していいものかわかりませんが、亡くなった私の父は国家公務員で、京都大学関係の部署に勤務していたのですが、数年ごとに異動があり、私が6~9歳までの4年間は、転勤で大阪府泉南郡熊取町にある、京都大学原子炉実験所に勤務していました。父は学者とか先生ではなく普通の事務方の公務員だったのですが、だからといって、まるで何の関係もないかのように考えていた自分に気づきました。事務方として働くということは、原子炉を肯定する側にいるということです。
もちろん父は、自分の仕事を仕事として真面目にやっていただけです。また、父は人一倍真摯な人間でした。父は第二次世界大戦中、徴兵されましたが栄養失調となり、戦地には送られなかったため、徴兵されただけで済んだのですが、「もし戦地へ行っても、僕は絶対に人は殺さない」と断言していました。人間はもっと弱く、戦場はもっと狂気のはずだ、と私が反論してみても、頑として、「人は殺さない」と言い切っていました。
しかし、父も私も、直接的であるか間接的であるかは別として、原発には責任があるのです。
私は、全ての原発が廃炉になればいいと思います。日本の原子力の技術が、原子炉の維持や他国の原発建設ではなく、廃炉のために使われることを望みます。  

Posted by うみかじ at 20:24Comments(0)書籍・雑誌・CD

普久原メロディー(作曲家生活50周年記念トリビュートアルバム)

2011年11月25日

聴こう聴こうと思っていた、「普久原メロディー(沖縄音楽界・戦後最大の作曲家・普久原恒勇 作曲家生活50周年記念トリビュートアルバム)」。
つい買いに行きそびれてまだ聴いていませんでした。
先日、ホールズさんの店に行ったら、フライヤーをお客さんに渡して紹介なさっている・・・。(ホールズさんは、4曲参加されているそうです。)
「あっ、そのフライヤー、私にも下さい。まだ買ってないんですよねー。」
「はい。」
「高良レコードに買いに行こうっと。」
「高良レコードに行くの?」
「? うん。」
「・・・普久原恒勇さんのサイン入り、5枚だけあったのラスト1枚があるよ。」
「えっ、何でですか?」
雄太が5枚だけ書いてもらった。」
「下さい!」

・・・というわけで、思いがけなくサイン入りの貴重なCDを購入させて頂きました。このアルバム、オフィスユニゾンさんプロデュースだと初めて知りました。

先日、11月4日にNHKで放送された、「沖縄の歌と踊り 普久原恒勇の世界~沖縄のこころを歌う~」 をご覧になった方もたくさんいらっしゃると思いますが、普久原恒勇さんが「"芭蕉布"作って40年になるけど、あれ、兄さんが作ったんだってね、といとこに言われて、この歌生きているかも知れないと思った、ある意味で。」とおっしゃっていました。
「歌は作者の名前が消えて、はじめて生命を得る」と。
すごいなぁ・・・。

さてCDですが、さりげなくHappyな気分になる素敵なアルバムですよ。12月16日には、「普久原メロディーを歌い継ぐ~普久原恒勇トリビュート~」として、このCDの制作風景のドキュメンタリー的な番組がNHKで放送されるそうです。これも楽しみですね!  

Posted by うみかじ at 23:33Comments(0)書籍・雑誌・CD

「嘉手川 学のすばナビデラックス」編集工房東洋企画 発行

2011年09月12日



昨日9月10日に、編集工房東洋企画さんから、オキナワふうどライター嘉手川 学さん企画・編集統括の「嘉手川 学のすばナビデラックス」という本が発売されました。
早速昨日、ジュンク堂書店に行って、Get!

沖縄県内のそば屋さん、製麺所、弁当屋さん全143軒が掲載されているそうで、学さんからのDMによると、「全店舗、ボクが一度は食べたことのある店か今回、掲載するかどうか確認のために食べに行った店ばかり」なのだそうです。
学さんといえば、今年の3月号で休刊となった「おきなわJOHO」でもずっと食べ物コーナーを執筆なさっていました。私が購読していた頃は「学印とこれ喰う会研究発表会」というコーナーがありました。



当時、那覇市松山にあった酔ingというライヴハウスで、奥様とご一緒でよくお見かけしてましたが、一番最後にお目にかかったのは、多分7~8年前の那覇ハーリー会場だったでしょうか・・・お元気かなぁ。

さて、何を隠そう、実は私もめんくいです。「麺食い」の方です。しかし、生活サイクル上、そば屋めぐりというのはなかなかできません。なので、このような本があると、見ているだけでわくわくしてきます。
わ~、こんなお店もあったんだー!ここ美味しそう~ぜひ行ってみたーい!と、目が釘づけです。
私の好きな栄町ボトルネックのそばも載っていました。
でもね、「風庵」(八重瀬町友寄)がないのは何故でしょう・・・。きっと、いつか第2弾が企画された際にはあるはずですね。
・・・何だかそばの話をしていたら、また食べたくなって来ました。今夜はそばの夢を見そうです。  

Posted by うみかじ at 23:59Comments(2)書籍・雑誌・CD

辻井伸行さんのアルバム「マイ・フェイヴァリット・ショパン」

2010年03月26日

以前、Amazonで予約購入しておいた辻井伸行さんのCD、「マイ・フェイヴァリット・ショパン」が届きました。
盲目の若き天才ピアニスト、辻井伸行さんがショパン生誕200年にちなみ、ベルリンでレコーディングされたのだそうです。

辻井さんをはじめ、多くのピアニストにとってショパンは特別な存在なのだと思います。
小中高のお稽古ごとでピアノを習っていた程度の私にとっても、ショパンの曲は特別で憧れです。
辻井さんの演奏でショパン。
なんて素晴らしいんでしょう。いつもの私の部屋に純粋な泉のように音楽が溢れてゆきます。  

Posted by うみかじ at 22:56Comments(0)書籍・雑誌・CD

CD「めいどいん栄町市場 vol.2」

2010年02月19日



2006年にリリースされ、大好評だったCD「めいどいん栄町市場」。この度、第2弾が出来上がりました!
めいどいん栄町市場 vol.2」!
正式には3月7日に発売だそうですが、先日の旧正より、下記栄町市場内各店舗にて、先行発売されているそうです。

はいさい食品、栄町ボトルネック、かのうおかず店、さわでぃー、備瀬商店、ステレオ、生活の柄、ウッドストック

私も先日購入して来ました。
なんか、ずっと前からレコーディングやら色々作業やら、発売に至るまでには随分かかっている様子だったのですが、聴いてみるととても粒ぞろいでナチュラルで楽しくて、とっても良品じゃありませんかー!
備瀬商店の備瀬さん、素敵です!今度通ったら声かけようっと。
そしてか~め~さん、いい曲もらったねー!
10曲入り、2,000円、栄町市場内「かのうおかず店」のジーマミ豆腐(小)1個引換券付、です。

それから、3月7日には、桜坂劇場にて、CD発売記念Liveも予定されているそうです。(大きめのフライヤーはこちら。)



「めいどいん栄町市場 vol.2」CD発売記念Live!at 桜坂劇場

3月7日(日) 開場17時、開演18時
前売:1,500円、当日:1,800円 *別途1ドリンク300円要オーダー
出演:おばぁラッパーズ、マルチーズロック、テリーズバンド、永楽、知念保、栄町りーりぃ、樺里美(Cutty Time Chime)、KINO、市場シンガーズ(隆 房雄 かおり)、カーメーwithバタフライコレクターズ、栄町オールスターズ、梅田潤、宮良栄幸
  

Posted by うみかじ at 22:47Comments(0)書籍・雑誌・CD

島唄レコード百花繚乱- 嘉手苅林昌とその時代

2010年01月14日

今回の旅で持参した本は「芭蕉布 普久原恒勇が語る沖縄・島の音と光」((有)ボーダーインク発行)と「島唄レコード百花繚乱- 嘉手苅林昌とその時代」(小浜司著 ボーダーインク新書)でした。

両方とも、読もうと思いながらなかなか手を付けられずに置いていた本だったのですが、旅のおともに持ち歩いても苦にならないくらいの重さなので、旅の間の色々な移動中に取り出しては読み耽りました。

普久原恒勇さんについて書かれた「芭蕉布~」を先に読んでいた順番は、偶然でしたがバッチリ正解で、その次にこちらを読んだことで、何も知らない私にも、よりわかりやすかったように思います。

沖縄に帰ったら、少しずつでももっと、この偉大な方々の歌を聴かねば・・・と、宿題を頂いた旅なのでした。  

Posted by うみかじ at 14:51Comments(0)書籍・雑誌・CD

「芭蕉布 普久原恒勇が語る沖縄・島の音と光」磯田健一郎 編

2010年01月11日

普久原恒勇さんへのインタビューを磯田健一郎さんがまとめられた、「芭蕉布 普久原恒勇が語る沖縄・島の音と光」を読みました。((有)ボーダーインク発行)

以前から読もうと思って購入していたのですが、なかなか落ち着いて本を読む余裕がなく、今日、那覇から関空への飛行機で、そして関空から京都への移動中に読みました。

私は知らなかったのですが、普久原恒勇さんは音楽家であると同時に写真家でいらっしゃるそうで、インタビューも、音楽家の側面からと写真家の側面から行われています。

普久原恒勇さんと言えば私には、もちろん「芭蕉布」等で有名な沖縄の大作曲家というのが半分、ローリーさん(ローリー・クックさん。Waltzのリーダー)のお父様というのが半分、という感じでした。

普久原恒勇さんの生い立ちや時代背景、色々な方々とのつながり、その時うみ出された音楽。
不勉強な私には知らないことばかりでしたが、作られた当時の曲や歌い手さんの背景のお話を聞いて、沖縄に帰ったらあらためてじっくり聴いてみたい曲が目白押しとなり、また西洋音楽に深い感銘や影響を受けておられる普久原恒勇さんの音楽観がとても興味深かったです。
また、「わたしの基本的な考えとして、音楽はまず美しくなければならないという大前提があります。これを自分のメインテーマに掲げているわけです。」という言葉が非常に印象的でした。

もう1つ感じたのは、普久原恒勇さんが、音楽仲間の方々を非常に大事にしていらっしゃることや、これだけのお仕事をされていながら裏方に徹し、大変謙虚な姿勢を保っておられることでした。

また思えば、2000年に普久原恒勇さんが東京厚生年金会館大ホールで、「芭蕉布・普久原恒勇の世界」をという演奏会をなさった時、こんな機会はもういつあるかわからないと東京まで観に行きましたが、それより前に、この本を読んでいたかったなぁと思いました。  

Posted by うみかじ at 16:49Comments(0)書籍・雑誌・CD

といぼっくす New Album 「Garbage Collection」

2009年12月17日



以前、映画「ナビィの恋」の音楽監督を務められた磯田健一郎さん、と言えばおわかりでしょうか?
磯田健一郎さんとサックス奏者の大城正司さんのアコースティック・ユニット「といぼっくす」さんが、新しいアルバム「Garbage Collection」をリリースされました。

ボーカルナンバーで構成された仮想[SIDE A]と、インストゥルメンタルで構成された仮想[SIDE B]の2部構成で、アルバム全体のストーリーがとても大切に作られているそうです。
おうちでCDを1曲目からかけた途端、(何て気持ちいいんだろう!)と思いました。
ボサ、レゲエ、サイケ・ロックから沖縄音楽、そしてクラシカル、タンゴ、ジャズまで盛り込まれていて、でもさりげなくて、そして楽しい、とても素敵なアルバムです。

そして!
このアルバムのA面ラストの曲に、私共の師匠・金城盛長先生・・・いや、ここは1ミュージシャンとして・・・金城盛長さんが唄三線で参加されています。
歌われている「夜ぬ羽」という曲は、作曲が磯田健一郎さんで、作詞がボーダーインクの新城和博さん、完全なオリジナル曲です。
磯田健一郎さんは、1995年に出版された「オキナワン・ミュージックガイド」の執筆や編集、そして東芝EMIのJOTOシリーズのプロデューサーとしてもお仕事をなさってこられたそうですが、金城盛長さんは同じく、「オキナワン・ミュージックガイド」の執筆や、JOTOシリーズのレコーディング(山里勇吉門下として勇吉先生の「八重山育ち」、新良幸人パーシャクラブのメンバーとして「新良幸人PARSHA CLUB」、そしてインストゥルメンタルアルバムの「island illusion(アイランド イリュージョン)」にも数々参加。そして今回、旧知の磯田さんから、アルバムへの参加のお話があったそうです。
JOTOシリーズの「island illusion」はインストアルバムなので、ほとんどヴォーカルがなく、あってもお囃子だけ。その中でも1曲だけ「伊計離り」を歌っているのは金城盛長さんでした。
今回、本当に久しぶりに、このような素敵なアルバムで、金城盛長さんのうたが聴けるのはとても嬉しいです。

その他男性陣では、ローリー・クックさんも1曲参加されています。いつも聴くRollyさんとは違う感じで、これもまたちょっとびっくりかも。

[磯田さんがなさったお仕事の一部です。嘉手苅林昌さんと普久原恒勇さんのアルバム「The LAST SESSION」もありますね・・・]
  

Posted by うみかじ at 03:27Comments(0)書籍・雑誌・CD

「音楽家のためのアレクサンダー・テクニーク入門」

2009年12月14日

夏に、お稽古仲間のTさんがブログで、小野ひとみ著「アレクサンダー・テクニーク やりたいことを実現できる<自分>になる10のレッスン」という本を紹介していたので、当時早速私もその本と、「声楽家ならだれでも知っておきたい『呼吸』のこと」という本と、「音楽家のためのアレクサンダー・テクニーク入門(小野ひとみ監訳/今田匡彦訳/P.デ・アルカンタラ著)」の3冊を購入しました。

前者2冊は一気に読め、「アレクサンダー・テクニーク やりたいことを~」は親しみやすく面白かったのですが、だからどう?と言われても具体的なようで漠然としていて、参考にするには私には足りず・・・。(そもそも書物で説明しきれない内容のようなので、あの文字数では「紹介」になっても仕方ないのかも・・・。)

で、「音楽家のためのアレクサンダー・テクニーク入門」ですが・・・。
本当に時々、思いついたらちょっとずつ読んで、やっと最近読み終えました。読むことが必要で続けて読んでいた時もあるし、読むよりもっと必要なことがあって、放っていた時期もありました。
体験したこともないのでこの本を1冊読んでこれを正しく理解できたとは思っていませんし、正直言ってよくわからないところもたくさんありましたが、1つ1つ具体的な言葉が並んでいるのが私にとっては嬉しく、刺激になり、自分が思い違いをしていたことを気づかされることもありました。
また、アレクサンダー・テクニークの興味深いところは、これが音楽に限らず、生き方にもつながっていることです(わ、何だかものすごい色んな解釈されそうでこわいですが・・・)。

この本を読んだから何かが劇的に変わった、とかいうことではありませんが、この1年はもがき苦しんだ1年だったため、実生活の中で思ったことや、その合間にこの本を読んで(そういうことか。)と思ったことや、色々な小さなことが積み重なってどうにか一歩になるんだなぁと思います。  

Posted by うみかじ at 00:10Comments(2)書籍・雑誌・CD