「本土の人間は知らないが、沖縄の人はみんな知っていること」

2012年04月24日

「本土の人間は知らないが、沖縄の人はみんな知っていること」先日の旅行の道中に持参して読んだ本は、矢部宏治さんの「本土の人間は知らないが、沖縄の人はみんな知っていること―沖縄・米軍基地観光ガイド」でした。
現在、矢部さんが連載中の、琉球新報の「落ち穂」というコラムで この本のことに触れられており、遅ればせながら読ませて頂きました。

全くの勉強不足の私にとっては、今更ながら初めて知ることや驚くことの連続でしたが、この本には、何が原因か、どうしてこうなったのかが本当にわかりやすく書かれていて、しかも、この情けない、動かし難く見える現実を、どうすれば打破できるかがとてもシンプルに提言されています。

昨年でしたでしょうか、団体で嘉手納基地がよく見える施設に立ち寄った際、展示室で、嘉手納町が嘉手納基地にどのように占拠され、現在はどのような状況になっているのかを見たことがありました。
そこには沖縄在住の人も内地から旅で来た人もいましたが、それを見て「でも日本はアメリカに守ってもらわないといけないからしょうがないよね」と言った方がいました。少なくとも沖縄が好きで訪れている方なのはわかっているので、未だにそんな認識の方がおられるということにショックで思わず、「戦争になってもアメリカは守ってなんかくれませんよ。」と言ってしまいました。
もちろん、昨年の震災では、自衛隊だけでなく、米軍の方々に本当に大きな助けを頂いたことは(例えば仙台空港の復旧)、感謝すべき事実ですが、米軍が、日本を守るために日本(多くは沖縄)に基地を置いているのではないことは、みんなそろそろ自覚してもいいのではないでしょうか。

今朝の琉球新報に、ダグラス・ラミスさんという方が(「迎撃配備」の真相 自衛隊南進を読み解く)という文章を書いていらっしゃいます。「本土の人間は知らないが、沖縄の~」の本を読んでからこの文章を読むと、最後の言葉も自分の中にすとんと落ちるのです。


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Posted by うみかじ at 11:01│Comments(2)書籍・雑誌・CD
この記事へのコメント
お誕生日、おめでとうございます。
この1年は素敵な1年でしたか?
これからの1年が輝かしいものでありますように!

最近は、なかなかお目にかかれないですね。
ちょっと残念…。

お互い、元気に夜遊びしましょう!自戒も込めて(笑)。
Posted by マエPロ at 2012年04月24日 16:15
> マエPロさん

わー!マエPロさん、ありがとうございます)^o^(
昨年夏くらいからお目にかかっていないような・・・。

最近あんまり飲めないので前ほど元気はないのですが、マエPロさんの出没される所だったら頑張って行きますよー!!
TwitterもFacebookもやっていますが、全然接点がありませんねー(笑)
ぜひぜひまた今度。
Posted by うみかじうみかじ at 2012年04月25日 00:37
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