「武士猿」と「親鸞」

2008年09月29日

「武士猿」と「親鸞」毎日、楽しみに読んでいる新聞小説があります。
今野 敏さん執筆、琉球新報の夕刊に連載中の小説「武士猿(ブサーザールー)」。
本部流の開祖・本部朝基氏の生涯を小説にしたものなのですが、唐手(空手)に関して全く無知で特に興味がある訳でもなかった私でも、すぐに惹きこまれて、毎日夕刊を楽しみにしているのです。
情熱が耐えることなく、どこまでも「手」を追求し、鍛錬する主人公。
そして、内容はどこまでもストイックなのに、ドキドキハラハラ・見せ場も満載で、土曜の夜などは、(月曜日が待てません!)と思うくらいです。

春から連載しているこの小説も、すでに今日で178話となり、青年だった朝基氏も今では還暦を迎えてしまいました。
そのうちにラストが来てしまったどうしよう!と今から心配している私です。

一方、母のお気に入りは、最近、琉球新報の朝刊で連載が始まった、五木寛之さんの「親鸞」です。
これは、西日本新聞等、主要地方紙に連載中とのことですが、今はまだ親鸞が出家前、伯父夫婦の屋敷に引き取られて暮らしているところで、舞台は京都です。
短大時代の母校浄土真宗(西本願寺)だったので(ちなみにうちの実家は浄土宗)、仏教学で親鸞についての授業もありましたが、やはり学問ですから、少々難しく・・・。
今、この小説を読んで、昔のテキストも開いてみたくなりました。

それにしても、先日の小説中、伯父夫婦の屋敷の使用人が自分の奥さんのことを「刀自(とじ)」と呼ぶのをみて、今更ながら、あっと思ったのは私だけでしょうか。


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Posted by うみかじ at 22:19│Comments(2)書籍・雑誌・CD
この記事へのコメント
刀自(とじ)→トゥジ のことかな?
私は聖徳太子をモデルにして描かれた漫画「日出処の天子」
の刀自子娘(トジコノイラツメ)を思い出してました。
Posted by 水島 at 2008年09月30日 10:31
> 水島さん

コメントありがとうございます!
そうですね。
「刀自」は、「一家の主婦」を意味したり「婦人の尊称」であったりするようですが、それを思うと、結構「トゥジ」って、敬意を含んだ言葉なんだなぁと。

山岸涼子さんの「日出処の天子」ですか~うう~ん、深い世界であります。
Posted by うみかじうみかじ at 2008年09月30日 22:03
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