「トバラーマの命」

2010年12月06日

「トバラーマの命」少し前になりますが、琉球新報に連載されている、小浜司さんの「島唄を歩く」の15曲目は、12月3日掲載の「トバラーマの鉄人 山里勇吉(上) 誇り高き 節回し」でした。
その中に、常々私共の師匠から教わっていることと通じる部分を見つけたので、書き留めさせて頂きます。
(私共の師匠は、勇吉先生のお弟子であり、その教えが同じように私共にも伝えられていることを大変光栄に思います。)

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(下記:山里=山里勇吉先生、小浜=小浜司氏 以下、敬称略)

山里:マルフクからレコードもプレスして、今度はNHKのど自慢を推されて、沖縄代表に。歌い終わって、楽屋に司会と審査員が来て、「沖縄さん、素晴らしい歌だけど惜しむかな、囃子との掛け合いがなってない、邪魔している」というわけ。とんでもない、歌声が切れない前に囃子を入れるところがトバラーマの命なのだ、と言ってやった。

小浜:ヤマトの民謡は歌と囃子が分離している?

山里:例えば、私が薪を拾いに行って興に乗って歌を歌うと、どこかしら囃子が飛び出してくる。誰だか分からないけど誰だろう。これがトバラーマの味であって、生活の中から湧き出た民謡なんだって言ったら、先生方もすみませんしていた。
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琉球新報2010年12月3日 小浜司「島唄を歩く」15曲目 より


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Posted by うみかじ at 22:34│Comments(0)三線
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