バチ

2008年02月17日

バチ'95年にうちの師匠に三線を作って頂いた時に、一緒に作って下さったのが、このバチです。
幸人さんが当時使っておられた幸永先生作のものを、当時パーシャクラブで幸人さんと一緒だったうちの師匠が見てコピーした手作りのバチです。
多分いくつかは存在していると思いますが、先生が手作りされた分しかないものです。

私は最初の何年かは、もう、こればかり使って三線を弾いていました。
長さも短く、大きさも小ぶりなので、早弾きなどの時に弾きやすい形です。
しかし、三線を習い始めだった私がこればかり使っていてはフォームも偏るということで、通常の大きさのバチで練習するようになり、今はそれに慣れてしまって、滅多に使う機会がなくなってしまいました。
今日、何となく気が向いて久しぶりに使ってみたら、やはり使いやすい。
それと同時に、当時の久米での一人暮らしの毎日や、先生にマンツーマンで指導して頂いた初心者時代、酔ing周辺の先輩・友人たちとの懐かしい日々を思い出しました。

初めて幸人さんに聴いて頂いたのが、習い始めの白保節。
「思ったより声は出てるけど、(八重山民謡では)ファルセットは使うなよ。」と言われたのが昨日のようです。
うちの師匠と並んで、幸人さんにも多大な影響を受けた私ですが、月日がたって、民謡コンクール最高賞は結局、八重山部門ではなく沖縄部門で合格させて頂いた昨年。
八重山民謡も大好きだけど、今の私には、沖縄民謡のほうがしっくりくるのは、積み重なってきた沖縄暮らしのせいかもしれません。

そして今思うことは、ジャンルに限らず歌を、自然で自由なファルセットやミックスヴォイスで、例えばナタリー・コールのようにさりげなく深く歌えたら素晴らしいのになぁということ。
このバチを見るにつけ、三線に出会った頃や、その前の時代の気持ちさえも思い出されて不思議なものです。


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Posted by うみかじ at 00:20│Comments(0)三線
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