映画「カタブイ~沖縄に生きる~」、珠玉の作品です。

2017年02月14日

映画「カタブイ~沖縄に生きる~」、珠玉の作品です。今月2月4日より、那覇市の桜坂劇場にて、映画「カタブイ~沖縄に生きる~」が公開されています(3月3日まで)。
遅ればせながら観てきました。

監督は、沖縄在住のダニエル・ロペスさん。スペイン系スイス人の映像作家・写真家で、2003年に沖縄に移住、沖縄テレビの情報番組「ウィンウィン」で数年、パーソナリティを務めておられたこともありました。
栄町にもよくいらっしゃり、地元では親しみをもってよく知られた方だと思いますが、そのダニエルさんが制作された映画は・・・。

最初のシーンから映像が美しく、始まって2~3分で涙が頬を伝いました。
この映画には主に7名の方々が登場されて、話をなさるのですが、そのいずれの方の言葉もまっすぐに心に響き、この映画に出会えたことに感謝したくなります。
*語る方々:糸満盛仁さん、上原新吾さん、上間康弘さん、金城実さん(彫刻家)、新城利枝子さん、渡慶次馨さん、宮城茂雄さん。

私は、映画に登場する糸満盛仁さんのお店「生活の柄」や石原朝泰さんのお店「永楽」さんをはじめ、栄町市場をめぐる方々には多少馴染みがあるのですが、そういったことは関係なく、宝物のような映画だと思いました。
私の沖縄での氏神様であるなんみんの、獅子舞を拝見できたのも嬉しかったですし、お友達の糸満盛仁さんの御祖父様である糸満盛彬さんのお姿にはただただ涙が流れました。(奥でカジマヤーをなさった時にお祝いにお伺いさせて頂いたことがとても有難い思い出です)

見慣れた景色も、身近なのに知らなかったことも、訪ねたことがない所やお会いしたことのない方々も、全てのシーンで、絶妙な温かさの距離感で、何かが伝わってくるのは、こちら側でカメラを回すダニエルさんの、才能なのか人そのものなのか。
「自由に必要なのは、翼ではなく根だ」というダニエルさんの言葉が心に響きます。


スイスで9週間のロングラン上映を達成したこの映画は、現在のところ、この桜坂劇場でのみの公開となっています。
この珠玉の映画を、スイスと沖縄のみでしか上映しないのは、本当にもったいないと思います。この映画を観に来るためだけに、沖縄に来てほしいと思うくらいの作品だと思います。

桜坂劇場での上映日程はこちら



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Posted by うみかじ at 21:27│Comments(0)Live,公演など
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