幻の組踊復活へ 宜野座村松田に伝わる「高那敵討」17日に上演

2011年09月04日

幻の組踊復活へ 宜野座村松田に伝わる「高那敵討」17日に上演今朝の琉球新報 20面に、宜野座村松田に伝わる「高那敵討」という組踊の記事が掲載されています。

宜野座村の松田区に台本が残る組踊「高那敵討」は、1888年の台本とされるが現存が確認されているのは県内でも同区だけで、上演記録がない"幻の組踊"なのだそうです。
松田区芸能保存会の会長を務めた島袋光信さんが2009年頃から上演に向けた準備を始めたが、途中で他界。その後も保存会は前会長の遺志を継ぎ、国指定重要無形文化財「組踊」(総合認定)保持者の嘉手苅林一さんらの指導で、今年5月から稽古に励み、9月17日に宜野座村立松田地区公民館で上演することになったとのこと。
(2011年9月4日 琉球新報より)

また、

立方は30代半ば~50歳の成人会で島袋さんの長男・光樹さん、次男・慎さんも出演する。
敵を討つ若按司の参謀役・田里大主を演じる光樹さんは「おやじは一生懸命に上演の準備を進め、最期の病床でも台本を持っていた。セリフの唱えが"本部大主"のやり方とは違い、発声や足の運びも一から練習した。すごいと言ってもらえる舞台にしたい。終わったら仏壇へ(父に)報告したい」と意欲を見せた。
(2011年9月4日 琉球新報より)


とのことです。
この光樹さんというのは、宜野座に帰郷されるまでは関西在住で、京都琉ゆう会というエイサー隊のメンバーだった方です。私は京都の実家にいた頃、琉ゆう会さんに時々遊びに行かせてもらっていた時期があり光樹さんとは顔見知り。光樹さんは宜野座にUターンされ、私が那覇に転居、と普段滅多に会うこともないのですが、京都にいた時からあの美声、素晴らしい歌三線を非常に尊敬していました。宜野座村で嘱望され忙しく勤務されているそうですが、6年くらい前には創作オペラ「吉屋チルー物語」にも出演されたり、村の地謡だけではなく、色々と活躍されているようでした。
今回は、お父様の遺志を継がれ、村の宝物のような組踊を復活されるのですね。

組踊の上演は、9月17日(土) 18時開演で入場無料。
問い合わせは宜野座村松田地区公民館。(TEL:098-968-8548)


私は残念ながら仕事で行けないのですが、那覇から成功をお祈りしています!


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Posted by うみかじ at 23:05│Comments(3)Live,公演など
この記事へのコメント
当時、光樹の結婚式に出席(うみかじさんも出席しましたね)したときは元気そうなお父様でしたが、数ヵ月後に訃報を聞いた時はびっくりしました。

父親の思いを継いで光樹頑張ってますねp(^-^)q

チバリヨ〜!
Posted by 亀ちゃん at 2011年09月05日 13:43
うみかじさん さんくすです~。
亀ちゃんもありがと~。

毎晩頑張ってますよ~。
今回は芸大の先生から習っているので、かじゃでぃ風の踊りから習いました。

唱えも本格的なので、難しいってば~。

ちなみに「松田大主」ってあるけど、ほんとは「本部大主」の事ですよ~。
17日(土)頑張ります!
Posted by 光樹 at 2011年09月05日 15:24
> 亀ちゃん さん

コメントをありがとうございます。
そうですね。
でもご結婚にしてもお孫さんにしても組踊にしても、光樹さんって親孝行だなぁと思います。

> 光樹さん

光樹さんもコメントをありがとうございます!
毎晩ですか?
もう本番まで近いですもんね。
「本部大主」ですか。新聞は直せませんので、私のブログだけは修正しておきました。
17日頑張って下さいね!いつか再演もしてね~!
Posted by うみかじうみかじ at 2011年09月05日 23:30
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