開運 首里十二支巡り(那覇まちま~い)

2012年04月06日

那覇市観光協会の那覇まちまーい事務所さんが企画されている「那覇まちま~い」。
以前から、ぜひ行ってみたいと思っていた、「開運 首里十二支巡り」コースに参加してきました。

1年ほど前に、「奥武山と山下町すーじぐゎーま~い」コースと、「風水のムラ 久米村(くにんだ)で琉球チャイナを見る」コースに参加して、とても有意義だった「那覇まちま~い」。(それぞれに参加時のブログは、こちらこちらです)
なかなか自分で首里の十二支巡りをする機会もないので、ぜひ行ってみたいと常々思っていたのですが、私の仕事の休みや都合と合う日が少なく、それに「開運 首里十二支巡り」は人気のコースのようで、シフトが決まってからWeb予約ページをのぞくとすでに満員締切になっていて、昨年はとうとう行けなかったのでした。
今日は、何故か人数が少なく、なんと、ガイドさんと私の他に2名の方。合計4名でのツアーでした。こんなことは珍しいそうです。参加する私たちにとっては、人数が少ない方がガイドさんを独占してゆっくり話が聴けるので、ラッキー!

「開運 首里十二支巡り」コースは、まちま~いの中でも最長所用時間3時間半のコースで、朝7時半に、首里の西来院(達磨寺)集合です。
「十二支巡り」というと、まるで12のお寺を参拝するように思えますが、そうではなくて、首里の十二支巡りは4つのお寺(西来院・安国寺・慈限院・盛光寺)を参拝することで、時期や順番などに決まりはないそうです。この4つのお寺に、十二支のうちのいくつかずつがそれぞれ、守り本尊(守護仏)として割り当てられており、特に自分の干支を守護仏としているお寺を参拝すると良いそうです。
コースは、「西来院(達磨寺)」=>「円覚寺跡」=>「天界寺跡」=>「安国寺」=>「慈限院(首里観音堂)」=>「普天間権現発祥之地」=>「盛光寺」=>「本家新垣菓子店」=>「天王寺跡」です。

さて。仕事が早番の時より1時間も早く家を出て西来院(通称:達磨寺)へ。

開運 首里十二支巡り(那覇まちま~い)

開運 首里十二支巡り(那覇まちま~い) 開運 首里十二支巡り(那覇まちま~い)

西来院さんは通称「達磨寺」、臨済宗妙心寺派のお寺だそうで、健康、病気回復、子宝、安産、合格祈願の神様で、守護仏は文殊菩薩(卯)、阿弥陀如来(戌・亥)だそうです。
まずはこちらの本堂で、坐禅を3分ほど。鳥の声が案外大きく聞こえてきて、雑念の多い私にはなかなか無心にはなれませんでしたが、気持ちが落ち着きます。そのまま座ってガイドさんのお話を聞いていると、お寺の奥様がお茶を入れて下さり、とても温かい感じのお寺でした。

開運 首里十二支巡り(那覇まちま~い)

西来院を出て、首里城公園に向かって歩きます。首里城公園を東側から上って・・・。

開運 首里十二支巡り(那覇まちま~い)

首里城公園の北側を通過すると、県立芸大のグラウンドの近くに、円覚寺跡があります。
円覚寺は第二尚氏王統の菩提寺で、首里城の次くらいに大きな寺院だったそうですが、沖縄戦で焼失し、現在は一部のみが復元されているだけなのだそうです。昔、首里の周辺にたくさんあった寺院は沖縄戦で失われ、再建できないまま現在に至るものが多いそうです。

開運 首里十二支巡り(那覇まちま~い)

そして、そのまま首里城公園を通り抜け、守礼門を抜けて十字路に出ました。首里城公園事務所のある辺りには明治末期まで天界寺という臨済宗のお寺があり、現在は井戸のみが残されているそうです。
天界寺は、円覚寺、天王寺とともに、三大寺とされていたそうです。

そして、首里高校の向かいにあるのが、安国寺

開運 首里十二支巡り(那覇まちま~い)

開運 首里十二支巡り(那覇まちま~い)

安国寺は15世紀に建立された臨済宗妙心寺派のお寺で、決めたことにまっすぐ向かっていく際の迷い絶ちで参拝するのに良いそうです。沖縄戦で焼失し、住職さんも戦死されたそうですが、戦後再建されたそうです。守護仏は不動明王(酉)

次に向かったのが、「上り口説」に「旅ぬ出立観音堂、千手観音伏し拝でぃ・・・」と歌われている慈限院(首里観音堂)です。臨済宗妙心寺派のお寺で、旅の安全、祈願成就の神様、守護仏は千手観世音菩薩(子)、虚空蔵菩薩(丑・寅)、普賢菩薩(辰・巳)、勢至菩薩(午)だそうです。

開運 首里十二支巡り(那覇まちま~い)

以前はこのお寺があった所は「萬歳嶺(ばんざいれい)」という高台だったそうです。

開運 首里十二支巡り(那覇まちま~い)

なお、慈限院さんには、ホリプロに所属する合掌犬コナンくんがいるそうですよ。滅多に会えないそうですが。

開運 首里十二支巡り(那覇まちま~い)

さて、慈限院さんを出て、来た道を少し戻った所に、こんなかわいい街角アートがあります。

開運 首里十二支巡り(那覇まちま~い)

株式会社ビコーさんが、道行く人の目を楽しませるために、3~4か月に1度、アートを制作して取り替えていらっしゃるのだそうです。バレンタインの時にはこの龍のヒゲがハートになっていたそうですよ!

開運 首里十二支巡り(那覇まちま~い)

ガイドさんに色々なお話を伺いながら山川に向かいます。
ホテル日航那覇グランドキャッスルのある辺りには昔、崖があって、そこに向かって歌うと唄がうまく聞こえるというので、「ウテェーバンタ」と言われたそうですよ。
桃原を通って行くと、道沿いに普天間権現発祥之地、という御嶽があります。普天間宮の神様となった女性の生誕の地だそうで、現在も桃原の地域の守り神として大切に祀られているそうです。(普天間宮の女神の伝説はこちら

開運 首里十二支巡り(那覇まちま~い)

その道沿いに、有名なイタリアンのお店「ラフォンテ」がありますが、今月1日から改装で一時閉店していました。このラフォンテ、松山御殿の一角だったんですね。

開運 首里十二支巡り(那覇まちま~い)

開運 首里十二支巡り(那覇まちま~い)

モノレール儀保駅のある儀保十字路。西南角にある「たこちゃんハウス」は安くてユニークですよ、とかいう話を、ガイドさんや参加者の方から教えて頂いたりしながら最後の参拝地、盛光寺さんに着きました。
盛光寺さんも、臨済宗妙心寺派のお寺で、親子お二人だけで寺務をこなしていらっしゃる地域に根差したお寺だそうです。
守護仏は大日如来(未・申)。私の守り本尊のお寺に当たるので、お守りを購入して丁寧にお参りしておきました。お守り売り場に人がいらっしゃらない時は、箱にお金を入れればいいそうで、私が行った時も参拝の方しかおられなかったので、箱へ・・・。

開運 首里十二支巡り(那覇まちま~い)

これで、今回の十二支のお寺巡りは終了。後は、当蔵へ抜ける道を通って本家新垣菓子店へ。

開運 首里十二支巡り(那覇まちま~い)

実は私は本家新垣菓子店さんには先日行ったばかりです。こちらのちんすこうは昔ながらの手焼きのちんすこうです。以前は毎日パレットくもじのリウボウの1階で売られていたのですが、最近は週に2度しか入荷しないそうなのです(リウボウに行って聞きました)。
それで、先日、文楽公演で同級生が来沖した際の差し入れに、予約してこちらの焼き立てのちんすこうを持って行ったのです。ちなみに、ちんすこうの写真はこちら。

開運 首里十二支巡り(那覇まちま~い)

そして、最後の立ち寄り場所が、首里公民館の向かいにある、天王寺跡です。こちらも臨済宗のお寺だったそうですが、今は跡地に首里教会が建っています。

開運 首里十二支巡り(那覇まちま~い)

大体4kmの行程。解散は11時でした。それぞれの立ち寄り時間は短かったのですが、これで十二支巡りの場所も本尊もわかったので、次からは自分でゆっくり行けます。これだけまわってたった千円。ガイドさんの深い話が聞けるので、興味のある方はぜひご参加いかがでしょうか?ただし、土日はすぐ予約が埋まるそうです。
充実した時間が過ぎてまだこれでお昼前。それから私は、首里そばさんでおそばを頂いて帰ったのでした。こちらについては後ほど別途、ご紹介します。


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Posted by うみかじ at 16:52│Comments(2)日記
この記事へのコメント
まちまーいの十二支巡りは
とっても充実した内容なんですね!
私は昨年、個人で廻ってみましたが、なんだか清々しい気持ちになって廻って良かったって思いました(^_^)
私は卯年なので達磨寺ですが、合格祈願も出来るので、コンクール前に行こうと思ってます~!(笑)
Posted by ちゅるこ at 2012年04月07日 23:26
> ちゅるこさん

コメントをありがとうございます。
ちゅるこさんは個人でいらっしゃったんですね。
そうですよね、何故か私も、すっきりした気分で帰りましたよ。
何かある時にお参りできるところがあるって、いいですね。
Posted by うみかじうみかじ at 2012年04月07日 23:37
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